月の満ち欠けとその名称
はじめに

月の満ち欠けの写真 (番号は太陰太陽暦の日付に対応, 01に限り強調版, 右下は日食時の新月)
月は地球の周りを約27.32日かけて公転し, 太陽の光を反射して約29.53日かけて満ち欠けします. 夕方に見える細い三日月, 丸くすさまじく明るい満月をはじめとして, 様々な形を見ることができます.
多くの文化では, 新月, 上弦, 満月, 下弦を基準に, それらの間の4つの相を加えて8種類で満ち欠けを表します. 一方, 日本では1日ごとに細分化されており, しかも満月を過ぎると風情のある名前が多くなります.
日本を含む東アジアでは, 月の満ち欠けをベースにする太陰太陽暦 (旧暦) が用いられ, 太陰太陽暦01日が新月となっています. それを基準として, 日ごとに逐次番号を付けていきます. 例えば, 太陰太陽暦15日の月は十五日月 (じゅうごにちづき) 又は十五夜月 (じゅうごやづき) と呼ばれます.
本ページでは, 01番目の月から29番目の月まで, 日本で呼ばれる名称を順番に紹介していきます. それぞれに対応する月の形は上の図に示されています. 月の形はあくまでも目安ですが, 番号に対応する月を実際に撮影したものになっています.
01番目の月

01番目の月 (2026-05-17, 強調版)
撮影情報 (1 件) ▼
まずは01番目の月です. 太陰太陽暦では01日を朔 (さく), つまり新月としています. 01日 (ついたち) の呼称は, 新しい月が立つこと, つまり月立ち (つきたち) が語源となっています. 新月である01番目の月は見えないことが殆どです.
非常に稀ですが, 明け方や夕方, あるいは日中の非常に細く淡い新月を撮影する猛者 (Thierry Legault 氏, Marcella Giulia Pace 氏, Dick Locke 氏, Chris Baldock 氏, 本部 勲夫 (もとべ いさお) 氏, 久保庭 敦男 (くぼにわ あつお) 氏, Taizo 氏, Star Roadside 氏, k2kontarou 氏) もこの世界には存在します.
Moon Logbook では, 運営者自身が撮影した西暦2026年05月17日 (旧暦04月01日) の月の写真を公開しています.
02番目の月

02番目の月 (2025-01-01)
撮影情報 (1 件) ▼
02番目の月は二日月 (ふつかづき), 繊月 (せんげつ) などと呼ばれ, 見られたら幸運とされる細い月です. 夕方の日没後に, わずかな時間だけ見ることができる場合があります.
03番目の月

03番目の月 (2025-01-02)
撮影情報 (1 件) ▼
03番目の月は言わずと知れた三日月 (みかづき) です. 上弦の月までの半分より細い月は三日月と思われがちですが, 実際はかなり細めなのです.
04番目の月

04番目の月 (2024-12-04)
撮影情報 (1 件) ▼
04番目の月は四日月 (よっかづき) ですが, 日本ではしばしば03番目の三日月を代表にして, 三日月と呼ばれることも多いです.
05番目の月

05番目の月 (2024-12-05)
撮影情報 (1 件) ▼
05番目の月は五日月 (いつかづき) と呼ばれ, クレーター観察の好機となります.
06番目の月

06番目の月 (2024-12-06)
撮影情報 (1 件) ▼
06番目の月は六日月 (むいかづき) と呼ばれます. 半月に近く見える場合もあれば, この画像のように三日月っぽい場合もあります.
07番目の月

07番目の月 (2024-12-07)
撮影情報 (1 件) ▼
07番目の月は七日月 (なのかづき) と呼ばれます. 上弦の月を連想される方も多いと思われますが, 本当に半月になるのは一握りで, 八日月や九日月にお預けになるケースが多いです. 横に倒せば, 天の川を渡る船のようにも見えます.
08番目の月

08番目の月 (2024-12-08)
撮影情報 (1 件) ▼
08番目の月は八日月 (ようかづき) と呼ばれます. 日が沈む頃に南の空に見られます.
09番目の月

09番目の月 (2024-12-09)
撮影情報 (1 件) ▼
09番目の月は九日月 (ここのかづき) と呼ばれます. 上弦の月より太い月と思いきや, ちょうど半月になることも少なくありません.
10番目の月

10番目の月 (2024-12-10)
撮影情報 (1 件) ▼
10番目の月は十日月 (とおかづき) とも呼ばれますが, 十日夜月 (とおかんやづき) とも呼ばれます.
11番目の月

11番目の月 (2024-12-11)
撮影情報 (1 件) ▼
11番目の月は十一夜月 (じゅういちやづき) と呼ばれます. このころになると, 昼間でも見やすくなります.
12番目の月

12番目の月 (2024-12-12)
撮影情報 (1 件) ▼
12番目の月は十二夜月 (じゅうにやづき) と呼ばれます. 湿りの海が見ごろな時期となります.
13番目の月

13番目の月 (2024-12-13)
撮影情報 (1 件) ▼
13番目の月は十三夜月 (じゅうさんやづき) と呼ばれます. 日本には, 満月よりも少し欠けた不完全な姿に風情を見出す, 十三夜名月の文化があります. 秋晴れに恵まれやすい太陰太陽暦09月13日の月を愛でるもので, 東アジア圏でも珍しい文化です.
14番目の月

14番目の月 (2024-12-14)
撮影情報 (1 件) ▼
14番目の月は十四夜月 (じゅうよやづき/じゅうよんやづき) と呼ばれます. 満月 (望月, もちづき) の前日という意味で小望月 (こもちづき) とも呼ばれる場合もあります. 待宵月 (まつよいづき) とも呼ばれ, 翌晩の十五夜月や好きな人を待つ夜として表現される場合もあります. しかし, ごくまれに太陰太陽暦14日が天文学的な満月になります. 日本では西暦2012年08月31日にありました.
15番目の月

15番目の月 (2024-12-15)
撮影情報 (1 件) ▼
15番目の月は十五夜月 (じゅうごやづき) と呼ばれます. 十五夜月の中でも, 太陰太陽暦08月15日に現れる中秋の名月は東アジア圏で広く親しまれています. 満月 (まんげつ), 望月 (もちづき) とも言われますが, 天文学的満月が常に十五夜になるとは限りません.
16番目の月

16番目の月 (2024-12-16)
撮影情報 (1 件) ▼
16番目の月は十六夜月 (じゅうろくやづき) と呼ばれますが, 十六夜月 (いざよいづき) と呼ばれることが多いです. 猶予う (いざよう) という動詞があり, 十五夜月に比べて月の出が遅いことから, ためらうという意味であて読みされています. 十六夜月以降は, 二十夜月までの全ての月に対して日本特有の風情ある名称がつけられています.
17番目の月

17番目の月 (2024-12-17)
撮影情報 (1 件) ▼
17番目の月は十七夜月 (じゅうしちやづき) と呼ばれますが, 立待月 (たちまちづき) とも呼ばれます. 十六夜月よりも月の出が遅く, 立って待てば出てくるという意味を持ちます. しかし, 現実には曲者もいます. 日本では西暦2027年11月14日に立待月が現れますが, その夜が最も満月に近くなります. しかも, 月の出が日の入りよりも早いため, 平均的な十五夜月と同じようにすんなりと月が見えてきます.
18番目の月

18番目の月 (2024-12-18)
撮影情報 (1 件) ▼
18番目の月は十八夜月 (じゅうはちやづき) と呼ばれますが, 居待月 (いまちづき) とも呼ばれます. 座って待てば月が出てくるという意味を持ちます.
19番目の月

19番目の月 (2024-12-19)
撮影情報 (1 件) ▼
19番目の月は十九夜月 (じゅうきゅうやづき) と呼ばれますが, 寝待月 (ねまちづき), 臥待月 (ふしまちづき) とも呼ばれます. 寝て待てば月が出てくるという意味を持ちます.
20番目の月

20番目の月 (2024-12-20)
撮影情報 (1 件) ▼
20番目の月は二十夜月 (にじゅうやづき) と呼ばれ, 更待月 (ふけまちづき) とも呼ばれます. 夜が更けると月が出てくるという意味を持ちます.
21番目の月

21番目の月 (2024-12-21)
撮影情報 (1 件) ▼
21番目の月は二十一夜月 (にじゅういちやづき) と呼ばれます. 深夜の遅い時間に昇ってきます.
22番目の月

22番目の月 (2024-12-22)
撮影情報 (1 件) ▼
22番目の月は二十二夜月 (にじゅうにやづき) と呼ばれます. 下弦の月に近く, 明け方に南の空に見えるようになります.
23番目の月

23番目の月 (2024-12-23)
撮影情報 (1 件) ▼
23番目の月は二十三夜月 (にじゅうさんやづき) と呼ばれます. 和歌山県熊野地方では, 太陰太陽暦11月23日の夜に, 月が三体に見えるという謎の言い伝えがあるそうです.
24番目の月

24番目の月 (2024-12-24)
撮影情報 (1 件) ▼
24番目の月は二十四夜月 (にじゅうよやづき/にじゅうよんやづき) と呼ばれます. この時期もクレーター観察の好機ですが, 五日月に比べて明暗境界に海が多く, 欠け際はなめらかです.
25番目の月

25番目の月 (2024-12-25)
撮影情報 (1 件) ▼
25番目の月は二十五夜月 (にじゅうごやづき) と呼ばれます. 逆三日月と呼ぶ人もいるようです.
26番目の月

26番目の月 (2024-12-26)
撮影情報 (1 件) ▼
26番目の月は二十六夜月 (にじゅうろくやづき) と呼ばれます. 太陰太陽暦07月26日の夜半過ぎに昇ってくる弓型の月を拝む風習があるようです.
27番目の月

27番目の月 (2024-12-27)
撮影情報 (1 件) ▼
27番目の月は二十七夜月 (にじゅうしちやづき) と呼ばれます. この月までは肉眼でも容易に見られることが多いですが, それ以降は非常に細く, 暗くなっていきます.
28番目の月

28番目の月 (2024-12-28)
撮影情報 (1 件) ▼
28番目の月は二十八夜月 (にじゅうはちやづき) です. 太陰太陽暦29日の夜を介して翌朝に太陰太陽暦翌月の01日を迎える場合は, 二十九夜月を見ることは非常に難しくなります. そのため, この月が太陰太陽暦の暦月の最後を飾ることもあります.
29番目の月

29番目の月 (2024-11-29)
撮影情報 (1 件) ▼
最後は, 29番目の二十九夜月 (にじゅうきゅうやづき) です. 明け方の日の出前に見える非常に細い月です. 太陰太陽暦29日の夜を介して太陰太陽暦30日の朝に見られるため, 三十日月 (みそかづき) とも呼ばれます. 三十夜月は太陰太陽暦30日の夜を介して太陰太陽暦31日の朝に見られると言いたいところですが, 翌日は新月で, 新しい月の01日が始まっています.
新月と日食

日食時の新月 (2012-05-21)
撮影情報 (1 件) ▼
太陰太陽暦01日の月, つまり新月は肉眼で見ることは殆どできません. しかし, 金環日食や皆既日食が起こると新月全体を見ることができます.
おわりに
月は1つですが, 毎日異なる姿を見せます. 機会があれば, 写真やスケッチで記録するのも良いでしょう.
参考文献 (原語版)▼
- Thierry Legault - World record : the youngest New Moon - July 8 2013Thierry Legault公開・更新日: 2013-07-08アクセス日: 2026-05-19
- Thinnest Crescent MoonMarcella Giulia Pace公開・更新日: 2024-07-06アクセス日: 2025-12-01
- Thin Crescent Moon PicturesDick Locke公開・更新日: 2014-04-29アクセス日: 2025-12-01
- A Thin Sliver of the Moon Rising Over Downtown London, August 18, 2020Chris Baldock公開・更新日: 2020-08-18アクセス日: 2026-04-21
- 2026年の水平逆転月、ライトチャンスに挑む: ほんのり光房 blog久保庭 敦男公開・更新日: 2026-05-18アクセス日: 2026-05-31
- 2026.5.17 月齢 0.6 撮影成功! - 月と星空の探訪本部 勲夫公開・更新日: 2026-05-23アクセス日: 2026-05-31
- 5月17日の月齢0.6 上弦最細月自己ベスト1位更新Star Roadside公開・更新日: 2026-05-19アクセス日: 2026-05-31
- 極細の月を狙う!Taizo公開・更新日: 2026-05-18アクセス日: 2026-06-04
- #136037: 月齢0.6 by k2kontarou - 天体写真ギャラリーk2kontarou公開・更新日: 2026-05-17アクセス日: 2026-05-31
- 日本暦日原典 第五版内田 正男公開・更新日: 2023-11-25アクセス日: 2026-05-04
- 東京(東京都)のこよみ - 国立天文台暦計算室国立天文台公開・更新日: 2025-02-03アクセス日: 2026-05-18







