秋の三日月
はじめに

雲間に見えた三日月
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先日11月12日の留学生歓迎会は大成功で, 参加者からのコメントも数多くいただきました. 一方で, 混雑の管理など, 今後の改善への学びも多く得た貴重な機会となりました.
さて, 本題の三日月ですが, 11月22日は日中は小春日和で良く晴れていましたが, 夕方は気流の収束帯の影響か, 雲が広がってしまいました. それでも, 西の低空は晴れが続き, 雲間に三日月を見られました.
秋は春に比べ, 黄道が地平線に対して寝ているため, 月は立って見えます. 黄道が寝ていると, 三日月は高度が低くなり, 月が早く沈みます. 従って, 春の三日月よりも秋の三日月の方が貴重なのです.
沈む三日月

再び顔を出した三日月
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いったん雲に隠れた後, 再び三日月を捉えました. 大気差によって月が歪んで見えました. 月があまりにも暗くなったため, ISOを上げての撮影となりました.

月没寸前の三日月
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月が沈む寸前は雲に覆われましたが, カメラモニターからは赤い光が確認できました. 肉眼ではわずかに黄金色の光が見えるか見えないか程度で, 肉眼での観察の難しさを改めて実感しました.
見やすい三日月と見づらい三日月
例年でも春より条件が厳しい三日月ですが, 2025年はその傾向がより顕著でした. 特に, 4月と11月を比べると, 11月は四重苦といっても良い条件でした.
第1に, 先ほど挙げた例年の季節傾向の影響で, 秋の方が月が早く沈み, 条件が厳しくなります.
第2に, 月の公転面 (白道に相当) が地球の公転面 (黄道に相当) に対して5度傾いています. そのため, 黄道に対する月の位置は変化し, 太陽より北側に位置する場合や南側に位置する場合があります. 当然, 月の入りの時刻にも大きく影響し, 黄道より南側にあると月が早く沈むのは言うまでもありません.
第3に, 新月からの経過日数です. 新月が旧暦01日の0時直後の場合, 三日月は旧暦03日の18時頃で, 月齢は2.75日となります. 一方で, 新月が旧暦01日の24時直前の場合, 三日月は旧暦03日の18時頃で, 月齢は1.75日となり, 丸一日分減ってしまいます. 勿論後者の方が細く見え, 早く沈んでしまいます.
第4に, 月と地球の距離です. 三日月は地球から360,000km程度まで近づくこともあれば, 400,000km以上まで離れることもあります. 後者だと光が届く量が少なくなります. さらに, 同じ月齢でも, ケプラーの第二法則より, 地球から遠いと太陽の方向を離れるのに時間がかかり, ますます細く見えます.
2025年は特に格差が厳しい?!

三日月の比較 (左から2025年春, 夏, 秋)
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2025年11月22日の状況と4つの条件を突き合わせてみると, 第1条件は秋 (悪条件), 第2条件は黄道に対して南側 (悪条件), 第3条件は直前の新月が15時47分頃で遅い (悪条件), 第4条件は400,000km超 (悪条件) と, 見事全ての項目で悪条件を引き当てました. 2025年04月30日はその逆で全て好条件でした.
理論的には, 第2条件は夏に昇交点で月食が起こると達成されます. この場合, 秋の満月は黄道より北側に来るため, 対極の新月, ひいては三日月は黄道より南側に来ます. 2025年は09月07日に昇交点で皆既月食が起こり, ギリギリ夏季とも解釈できました.
第4条件は秋にスーパームーンの満月が起こることで満たされます. 反対に新月は遠くなるため, ケプラーの第二法則より, 輝面比でも不利になります. 2025年は秋の11月05日にスーパームーンの満月が起こりました.
このような年は多くはなく, 朔望月, 近点月, 交点月のほぼ整数倍となるサロス周期に近い周期で現れると考えられます. 厳密には11日程度の端数があるため, 少しずつ季節がずれていきますが.
(カメラ内部時計 - 日本標準時 = ±0秒)



